私がディルドを初めて見たのは、あるウェブサイトの広告でした。それまで見たことはなかったものの、どこかで「これは性的なものだ」という漠然とした認識がありました。そのため、広告を一瞬見た後、すぐに閉じてしまいました。あの時、心の中にわずかに恥ずかしさや戸惑いがあったのを覚えています。このような性玩具は、特にAVの中でよく見かけるもので、リモコンバイブのような製品もその一例です。
私たちは、こういった性的な話題や商品に対して、どこかで「触れてはいけないもの」というような感覚を抱くことが多いように感じます。性に関する話題は恥ずかしいものだとか、公に話すことは避けるべきだという風潮がまだ根強く残っています。家族も、未成年の子供をこうした話題や情報からできるだけ遠ざけようとし、性的なことに関しては「見せない」「聞かせない」「話さない」という姿勢を取ることが多いです。
特に日本では、家族や社会全体が未成年に対して強い保護意識を持っており、性に関する情報をできる限り遮断しようとする傾向があります。学校でも、性教育の時間は限られており、具体的な性に関する話題が深く掘り下げられることはあまりありません。そのため、多くの若者はインターネットや友人との会話の中で断片的な性情報を得ることが多いです。
一方で、私は西洋の文化がこの点において、より開かれている印象を受けています。性に関する話題は、家族や学校、社会全体でオープンに議論されることが多く、タブー視されることが少ないように感じます。親が子供に対して性に関する話を自然にする場面も珍しくなく、性玩具や性教育についても隠すことなく正面から話す文化があるようです。
もちろん、どちらのアプローチにも利点と課題があります。日本のように、性に関する情報を未成年から完全に遮断しようとする姿勢には、ある種の慎重さや保護意識が感じられます。それは、子供たちが誤った性情報に触れてしまうリスクを減らそうとする意図から来ているのでしょう。しかし、一方で情報があまりにも限られてしまうと、逆に好奇心が強まったり、正しい知識を得る機会を逃してしまう可能性があります。
これに対して、西洋のようにオープンに性を議論する文化は、子供たちが早い段階で正しい性知識を身につけることができるという利点があります。性について隠さずに話すことで、性に対する誤解や不安を減らし、健全な性的関係を築くための土台を提供することができます。しかし、開放的な姿勢がすぎると、若い世代が性を軽視したり、乱れた行動に走るリスクもあるかもしれません。
私は、この二つの極端なアプローチの間にあるバランスが重要だと考えています。性に関する話題を完全に避けるのではなく、適切な時期に適切な方法で子供たちに教えることが大切です。性に対する知識を持つことは、人間としての成長において必要不可欠な部分です。正しい知識を持つことで、自分自身を守り、他者に対しても敬意を持つことができるようになります。
家族や学校、社会が協力して、若い世代が性についてオープンに話せる環境を作りつつも、性に対する適切なリスクや責任を教えることが重要です。性的な好奇心や欲望を抑えつけるのではなく、それをどう管理し、どう健康的に向き合うかを指導することが、将来の健全な社会を築くために必要です。性について正しく理解し、オープンに話し合える文化を育てることで、性に対する偏見やタブーを取り除き、より健全な社会を作り上げることができるのではないでしょうか。